AI生成の学習資料を読んで学びをブログにする循環スタイル
このブログのネタを AI と一緒に探していて、Go の記事を書こうという話になりました。AI に頼めば、それらしい下書きはすぐに出てきます。ただ、それを公開したとして、書いたのは自分ではありません。
考えてみると、これが記事というものの本質な気がしています。人間は、自分で思っている以上に、その文章がどこから来たのかという「where」を重視している。そこで AI に記事を書かせるのはやめて、代わりに学習資料を作らせることにしました。学ぶのは自分で、記事も自分で書く。いま試している、その運用の話です。
AI の記事は「誰も書いていない」
AI が書いた記事はすぐ分かる、とよく言われます。ただ、本質はそこではなくて、AI が描いた絵と同じ問題なのだと思います。誰が書いたのか分からないというより、誰も書いていない。
とはいえ、AI の文章そのものを否定したいわけではありません。AI の文章であっても、そこに意図を込めることはできます。意図の充填率が 100% を超えたとき、その記事にはちゃんと「where」が宿る、と考えています。目安は単純で、AI が生成した文章の文字数を超える分量のプロンプトを書くこと。そこまで意図を注ぎ込めば、それはもう自分の文章と言っていいはずです。
逆に言えば、「Go の記事を書いて」の一行から出てきた記事は、充填率がほぼゼロということになります。
AI には教材を作らせる
そこで AI の出番を、記事そのものではなく前工程に移しました。流れはこうです。
- ネタ出し: タスク管理ツールに溜まった「いつか調べる」系のタスクから候補を掘り出す
- 学習資料の作成: 決めたテーマの学習資料を、自分専用に HTML で作ってもらう
- 学習: 資料を読みながら、自分で手を動かして学ぶ
- レポート: 学んだ結果を自分の言葉でまとめる
- 記事化: そのレポートを素材に記事を書く
最初の題材は Go にしました。Rails と比較する形で学習資料を出してみたところ、Rails と Go は本当に真逆なんだと実感しました。Rails は言語ではなくフレームワークです。では Go は、フレームワークがなくてもよい言語としてなぜ成立しているのか。資料はそこの本質を捉えていて、わかりやすいドキュメントになったと思います。
学習資料は自分のサイトの認証付き置き場へ
作った資料は、このサイト内の非公開パスに Basic 認証をかけて置いています。
正直なところ、無機質な Markdown を読むのに限界がきていました。AI の生成物は HTML で読みたい。認証付きの自分専用の置き場をサイト内に用意したことで、AI の生成物をいつでも読めるようになってきました。こういうことは Qiita や Zenn ではできないので、自前ホスティングのメリットだと思います。
しかも自前ホスティングは、月々 1,400 円くらいでも実現できます。AI を動かしているのはローカルのマシンで、外からは Remote Control で操作しています。AI 自体をサーバー内で動かせばもっといろんなことができるはずですが、あえて格安サーバーを選んで、SSG(静的サイト生成)でやることにしました。
Go の記事はこれから
この運用で使っている Claude Code のスキル定義は、nekolas.dev/code/learn-then-blog に置いてあります。ワークフロー本体(learn-then-blog)と、Basic 認証付きの自分用本棚への公開手順(study-book-publish)の 2 つです。
AI には自分専用の教材を作らせて、学ぶのは自分、書くのも自分。どうしても AI に文章を書かせるなら、生成される文字数を超えるプロンプトを書いて意図を充填する。この分担なら、AI の便利さと自分の記事であることを両立できるのではないかと思っています。
Go を学んだ結果の記事も、追って書くつもりです。